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パレード・吉田修一
この本を読みました。

パレード (幻冬舎文庫)パレード (幻冬舎文庫)
(2004/04)
吉田 修一

商品詳細を見る


これは、文庫本でハードカバーはこちら↓

パレードパレード
(2002/01)
吉田 修一

商品詳細を見る


読み終わって最初の感想は「読まなければよかった・・・・」

いや、面白い本は本なんですよ。
一気に読めちゃうくらい。
途中までは・・・・・。

この本は読んでみたくて買ったわけではなくて、外でちょっと時間が余っちゃったときに時間つぶしをしようと思って買った本だったんです。

本屋に行って物色していると『「山本周五郎賞受賞」今、一番売れています』という小さな立札の下に山積みになっていたのです。
背表紙を見ると

『都内の2LDKのマンションに暮らす男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも"本当の自分"を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め・・・・。』
なんて書いてありました。

だから、勝手に青春小説なんだろうと勘違いして軽く読もうと思っちゃったんですね。
『山本周五郎賞』ってあたりで、軽い青春ものじゃぁないだろうって気づけよって感じですが・・・(^^;

でも、途中までは確かに青春群像小説みたいなんです。
ちょっとした事情で狭いマンションに同居することになった若者の、そこに至るまでの事情とそこでの生活が、登場人物のそれぞれの口調で描かれています。
小さな事件はあるものの、それが重たく描かれているわけでもなく「よくある話」みたいな感じでそれぞれから語られます。

よく考えると、ちょっとした事件ではなくて、重たく考えようと思えばそれだけで一冊本が書けちゃうくらいのものだったりもするのですが、彼らはそれをさらっと「人生そんなもんでしょ」みたいな感じで受け止めていきます。

しかし、最後の最後で背筋がゾッと寒くなるようなことが・・・。

最後に書かれている事件そのものも怖いんですけどそれよりも、彼らのそれに対する姿勢が怖いです。

でも、これってなんとなく自分も日々無意識にそうしちゃっているような感じもして、それが余計に怖かったです。

これ以上書くとネタばれになっちゃうので、控えておきます。

吉田修一さんのお名前は目にはしていたのですが、今まで読んだことはなくて買ってから「あぁ、そういえば見たことのある名前だ」と思いました。

最初に「読まなければよかった」と思ったと書きましたが、後からじわじわと「もう一回読んでみよう」と思うような、そんな作品です。

| 【2007-12-02(Sun) 18:25:55】 | Trackback(-) | Comments:(0)
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